普及状況と今後の整備計画
四大都市圏を中心に普及開始
FCVの普及が始まりましたが、これに水素を供給するため、四大都市圏(首都圏、中京圏、関西圏、北部九州圏)を中心に120か所以上の商用水素ステーションが整備されました。自治体でも普及に熱心で、独自に普及目標を有しているところもあります。今後は、2020年までに160か所程度、2025年までに320か所程度の設置が目標として定められています。この普及を推進するために、幅広い企業が連携する日本水素ステーションネットワーク合同会社(JHyM:ジェイハイム)が設立されました。
当面はFCV普及のために、FCV台数よりも水素ステーションを先行させる形で普及が進められますが、2020年代後半には、FCV台数(水素需要)と水素ステーション(水素供給)がバランスして自立的な普及発展が期待されます。なお2030年頃には、標準的な供給能力の水素ステーション(300Nm3/h)換算で、約900か所が全国に普及す目ことが目標とされています。
このような商用水素ステーションとは別に、比較的小規模(水素製造能力0.7Nm3/h程度)で、再生可能エネルギーを活用した水素ステーションは、100か所程度が設置されると期待されています。