水素とは、「水の素」という意味で名づけられた物質(元素)です。
水素の性質と活用
「水兵リーベ・・・」と覚えた元素の周期表で、いちばん最初にでてくるのが水素です。元素のなかで最も小さな水素の性質やその特徴、また私たちの周りで使われている水素の世界を紹介します。
- 水素は元素のなかでも一番小さな原子番号を持ち、宇宙全体では一番多く存在しています。
- 地球上にある水素のほとんどは、水(H2O)のように化合物として存在しています。
- 水素は、産業用途としては肥料製造や半導体加工、石油化学工業などで広く使われており、日常用でも家庭用燃料電池「エネファーム」や二次電池(ニッケル水素電池)で使われています。
エネルギーとしての水素
水素はこれまで主に素材として、反応させて違う物質に変えて利用したり、別の物質の性質を変えるために利用されてきましたが、最近では水素をエネルギーとして利用し、モーターを回したり、電源や熱源として利用することが注目されています。
- 水素のクリーンエネルギーとしての利用が注目されています。
- 水素をエネルギーとして使用するには、燃焼させてエンジンを回したり、燃料電池により電気を作るなどの方法があります。
水素の取り扱いについて
水素は最も小さい元素で、地球上では無色・無臭・無害で、空気より軽い気体(ガス)となっています。このような水素ガスを取り扱うための基本的な技術を紹介します。
- 水素は、厳しい安全管理のもとに安全に利用されています。安全のための大きなポイントは、
(1)漏らさない
(2)検知して止める
(3)漏れたら溜めない
の3つです。