ガソリン自動車にはガソリンスタンドが必要なように、燃料電池自動車(FCV)には水素ステーションが必要です。水素ステーションとはどのようなものでしょうか。
水素ステーションの仕組み
水素ステーションは、水素を車両に供給するためのノズルを備えたディスペンサ、水素を蓄えておく水素タンク、また水素を適切な圧力に高めるための圧縮機などから構成されます。また水素ステーションの運営でも複数の方式に分けられます。

水素ステーションを大きく分類すると、以下の3種類になります
- その場で水素も製造しているオンサイト型水素ステーション
- 他から水素を持ってきているオフサイト型水素ステーション
- 複数の場所で運用可能な移動式水素ステーション
普及状況と今後の整備計画
四大都市圏(首都圏、中京圏、関西圏、北部九州圏)を中心に、100か所以上の商用水素ステーションが普及しており、さらに拡大させるために官民が協力して設置が進められています。

- 四大都市圏を中心に、100か所以上の商用水素ステーションが普及しています。
- 2020年までに160か所程度、2025年までに320か所程度の設置が目標とされています。
- 2020年代後半には、FCV台数(需要)にあわせて、適切に商用⽔素ステーションが整備されていきます。
- 2018年2月には水素ステーションのさらなる拡大を目指して、幅広い企業が連携する日本水素ステーションネットワーク合同会社(JHyM)が設立されました。
- 再生可能エネルギー由来の水素ステーション(比較的規模の小さい)も100か所程度の設置が期待されます。
水素ステーションの安全対策
水素ステーションには様々な安全対策が施されています。

水素ステーションの安全対策の基本的な方針は以下の通りです
- 水素の漏洩防止と早期検知
- 万が一漏れた場合の滞留防止や引火防止
- 火災時の影響軽減が安全対策