燃料電池(FC)

FCVの紹介

FC車両の本格導入はFCVの一般発売から始まる

最近になって注目されているFCVですが、ドイツのDaimler-Benz(現Daimler)は、1994年に初めてFCV「NECAR1」を発表しており、日本では1996年にトヨタ自動車がEVを改良したFCEVを試作し、国際会議(第13回国際電気自動車シンポジウム)の機会に大阪御堂筋をパレード走行しています。このころのFCVは、メタノールを燃料とし、車上で水素を化学反応で生産していました。
しかし、本格的な普及までは時間がかかりました。その大きな理由はふたつあり、ひとつは車両や燃料電池スタックの製造コストが高く量産できなかったこと、そしてひとつはFCVに水素を供給する方法がなかなか決まらず、あわせて燃料供給インフラの整備に向けた方針や制度への合意に時間がかかったためです。
しかし、日本をはじめとする数多くの自動車メーカーの開発努力によりFCVの製造コストが大幅に下がり、またFCVの燃料には圧縮水素を用いることに自動車メーカーとエネルギー会社が合意、FCVに水素を供給する水素ステーションの整備を進めることで官民が努力してきました。そして、2014年の12月にはトヨタ自動車が世界初の量産型FCV・MIRAIを発売し、日本は初めて量産型FCVが街を走行する国となりました。2016年3月10日には本田技研工業も量産型FCV「CLARITY FUEL CELL」を発売しました。これまでの7年間で訳5500台のFCVが国内に普及しています。
FCV向けに水素の流通や供給設備が整うことで、FCVの他にFCバス、FCフォークリフト等のFC車両の普及が進むと予想されます。海外でもFCバスやFCフォークリフトの実証試験が行われており、様々な車両の開発が進んでいます。

FCVの紹介

トヨタ自動車「MIRAI」
(新型)

© TOYOTA MOTOR CORPORATION
2020年12月発売/5人乗り/750km(一充填)
関連サイト
本田技研工業「CLARITY FUEL CELL」
© Honda Motor Co., Ltd.
2016年3月にリース販売開始/5人乗り/700km(一充填)
関連サイト
Mercedes-Benz
「GLC F-CELL」

© Mercedes-Benz
欧州仕様(FCプラグインハイブリッド)/5人乗り/
約336km(充填)、約377km(リチウムイオン電池併用)
関連サイト
トヨタ自動車「SOLA」
© TOYOTA MOTOR CORPORATION
2018年3月一般発売/定員79人
関連サイト
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